
お気に入りのアロマオイル(精油)、気がつけばほとんど使わずに置きっぱなし…。
「もう香りも変わってきたし、そろそろ処分かな」と思ったけれど。
どうやって捨てればいいの? これ、燃えるゴミ? 瓶ごと? 水に流してもいいの?
そんな疑問を持ったまま、棚の奥にしまい込んでいないでしょうか?
実は精油は、ただの香りではなく引火性や環境への影響もある特別な物質。
間違った捨て方をすると、火災や水質汚染など思わぬトラブルの原因になることもあります。
そこで今回は、アロマ初心者の方にもわかりやすく、精油を安全・正しく捨てる方法と、すぐに捨てるのがもったいないときの再利用アイディアを、すっきりシンプルにご紹介します。
使い切れなかった精油、どうする?
アロマを始めたばかりの頃、「これ、いいかも」と思って買った精油。
気に入って使っていたはずが、気づけば棚の奥に…。
・気分じゃなくなった
・香りに飽きた
・使い方がよく分からなかった
理由はいろいろありますが、精油って、意外と減らないんですよね。
1滴0.05ml、10mlビンですと200滴使える。毎日使っても、なかなかなくなりません。
そして問題になるのが、「これ、どうやって捨てればいいの?」という処分の仕方。
まずは、絶対にやってはいけないNGな捨て方からチェックしておきましょう。
絶対NG!精油を水に流すのはアウトです
精油は「植物由来だからナチュラルで安全」と思われがちですが、実は、水に流すのが一番やってはいけない処分方法です。
なぜなら、精油はごく少量でも環境に大きな影響を与えるから。
下水に流しても、処理施設では完全に分解できず、そのまま川や海に流れ出てしまうこともあります。
特に、柑橘系やスパイス系など成分の強い精油は、微生物や水中生物にダメージを与えるリスクがあるのです。
香りは良くても、自然には優しくない。
これが、精油を「水に流してはいけない」理由です。
中身が残っている場合の安全な捨て方
精油は「油」ではないけれど、可燃性がある液体です。
つまり、中身が入ったまま瓶ごと捨てるのはNG。
思わぬ引火や悪臭トラブルの原因になりかねません。
では、どうやって処分すればいいのか?
ポイントは「吸わせてから捨てる」ことです。
▶ 安全な処分手順(中身が残っている場合)
- ティッシュやキッチンペーパーを小さく丸める
- 精油を少しずつ染み込ませる(1回に全部ではなく数回に分けて)
- ビニール袋に入れて密封
- 燃えるゴミ(可燃ゴミ)として処分する(※地域のルールに従う)
香りが強く残るので、新聞紙で包んでから捨てるのもおすすめです。
作業中は換気をしっかり、火の近くでは絶対にやらないように!
容器の捨て方は「分別」が重要
精油の中身を処分したら、次は容器です。
ここでも注意すべきポイントがあります。
精油の瓶は、パーツごとに素材が違うため、分別が必要になります。
▶ 基本の分別ルール(※地域によって異なる場合あり)
- ガラス瓶本体 →「ガラスごみ」または「資源ごみ」に分類されることが多い
- キャップ(ふた)とドロッパー(中栓) →基本的に「プラスチックごみ」 分解できない場合は、瓶と一緒に「不燃ごみ」扱いになることも
▶ 軽く洗うときの注意点
瓶の中に香りが残っていて気になる場合、無水エタノールでサッと拭き取るのがベストです。
香り成分をある程度揮発させられます。
❌ 水洗いはNG
→ 香りが排水に流れ、環境に影響を与えるおそれがあります
すぐ捨てるのがもったいないときのひと工夫
まだたくさん残っている精油を、「ただ捨てるだけ」って、やっぱりちょっともったいない。
そんなときは、生活の中でひと工夫して使い切るという選択肢もあります。
▶ 古くなった精油は「重曹+香り」で再活用
使用期限が過ぎてしまった精油は、肌につけるのはNGですが、「空間の香りづけ」や「掃除」に使う分には、まだまだ活躍できます。
🔸 トイレの消臭&芳香剤に
- 小皿や紙カップに重曹を大さじ2〜3入れ、精油を3〜5滴垂らす
- 棚やタンクの上に置くだけで、ほんのり香る簡易芳香剤に
- 使用後の重曹はそのままトイレ掃除に再利用可能
🔸 キッチンや靴箱の消臭にも使える!
- 香りの好みによっては、クローゼット・靴箱・玄関にも応用OK
- ティーツリーやレモングラスなどは防臭・抗菌効果も◎
▶ 香りが合わなかった精油は「ブレンドで蘇る」かも
「買ってみたけど、なんか苦手…」という精油も、他の香りと合わせることで印象がガラッと変わることがあります。
🔸 使い道のヒント
- 柑橘系とブレンドして軽やかに
- ウッド系と合わせて落ち着いた印象に
- 掃除用スプレーに混ぜて活用(無水エタノール+水+精油数滴)
▶ どうしても使わないなら「譲る」のもアリ
状態が良ければ、「アロマに興味がある友人や家族に譲る」のもひとつの選択肢。
意外と、「使ってみたかったけど持ってない」という人は多いのです。
まとめ|香りの終わり方まで、スマートに
アロマは、ただ「いい香り」で終わらせるものではありません。
使い切るまで・処分するまでが香りとの付き合いです。
精油は見た目こそ小さな瓶ですが、中には濃縮された植物の力が詰まっています。
そのぶん、扱い方ひとつで自然環境にも影響を与えることがあるんです。
だからこそ、最後までていねいに付き合う。
それが、香りを生活に取り入れる大人としてのマナーではないでしょうか。
使い切れなかった精油も、工夫次第でもう一働きしてくれる相棒になります。
そして、しっかり役目を終えたら、きちんと感謝してお別れを。
香りのはじまりも、終わりも、あなたの暮らしを整える時間。
それを知っている人は、きっと次の1本とも、よりよい関係が築けるはずです。
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こんなとき、どのアロマを使ったらいい?と悩んだ時にぜひご利用ください。